「時のらせん」インサイドストーリー

時の荒廃

Translated by Yoshiya Shindo


→ 廃墟のドミナリア

 戦い、侵略、最終戦争。それらはドミナリアを千年にわたって痛めつけてきました。そして、その傷跡は深いものでした――時それ自身がボロボロになり、時間の混沌がこの次元中を覆ったのです。

 時の裂け目は因果律を歪め、過去と現在とが鉢合わせする奇妙な状態へと変えてしまいました。日々は引きつり、つっかえ、その一方で一瞬が数時間のように過ぎることもあります。クリーチャーが警告無しに突然現れることもありました。その中には、ここ数世紀の間ドミナリアで見かけなかったものも含まれていたのです。

 ドミナリアの魔道士たちはこの変化に適応しようと必死でした。単純な呪文が時の裂け目の中に何日も消えてしまったかと思えば、複雑な儀式があっという間に成就してしまうこともあったのです。

 この次元の現在と過去が入り混じってしまう中、長期的な計画は無意味になってしまいました。しかし、プレインズウォーカーたちはこの混乱が自分達に利するよう試み、はるかな過去からの資産を呼び寄せては自分の助けにしようとしています。

 彼らは歴史と叡智とをあわせることで、多元宇宙の構造を正すことができるのでしょうか? 彼らの成功のためには強力な助けが必要でしょう。すでに伝説になってしまった者達の助けが。

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