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携帯電話はなぜ爆発したのか?


 ポケットの中に入れていた携帯電話が爆発したことが話題になっています。世界中で4例が報告されているだけなので、確率的には一億分の一以下で、宝くじに当たるよりはるかに低いといえますが、どうして爆発したのでしょうか?

 どうもバッテリーが怪しいらしい、と伝えられていますが、今のところは確たる証拠があるわけではないようです。しかし、バッテリーには前科があり、疑われても仕方が無い面もあります。

 数ある充電式電池の中で、携帯電話に使われている電池はほとんどがリチウムイオン電池で、残りはニッケル水素電池だと聞いています。いずれも化学反応を利用した電池であるため、悪条件が重なるとガスが発生、爆発する可能性も皆無ではありません。

 ニッケル水素電池を必要以上に充電し、温度が上昇して水素ガスが発生し、さらにその水素ガスが溜まり、空気に含まれる酸素と混合比が2対1くらいになり、さらに火花などが起これば爆発します。

 しかしこれほど悪条件が重なることは考えにくいところです。まず必要以上に充電しないように電圧や電流がチェックされています。温度が上昇して60度を越えないように温度センサーがついています。さらに、万一ガスが発生しても、そのガスがたまらないように、ケースに穴を開けることが常識になっているからです。しかも、今回の爆発は充電中ではありませんでした。

 一方のリチウム電池も当初は爆発事故が起こるなど扱いにくかったようですが、最近では制御技術が進んで安全になっています。しかし、ノウハウが必要なことは確かで、電池が正規品でない場合は、一番にバッテリーが疑われることになります。しかし、今回の爆発は正規品、非正規品の双方でおきているようです。

 特にリコール(回収して修理する)はしないようですから、爆発の原因は設計ミスでない、という読みのようです。となれば、どういう原因が考えられるのでしょうか?

 いくらチャージャーや本体に安全設計がされていても、電池がむき出しになれば、プラスとマイナスの電極が現れます。その両極がコインやネックレスなど、金属製品などでショートすると、大電流が流れて温度が上昇し、かなり危険です。

 最近の電池は高性能になり、エネルギー密度が上がっているため、発生する熱も馬鹿になりません。プラスチックの外装は容易に解けてしまいます。電池内部の温度が上昇するため、爆発するとすればこうした特殊なケースだろうと思います。

 それとも、考えも及ばないような原因があるのでしょうか?


-2003/10/11


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