この曖昧さは孔子の思想から来ているのではないかと考えて います。
それは世界中のあらゆる思想家たちについてまとめた本、別の言い方をすると哲学の歴史の本を読んでゆくうちに、孔子の思想のページがあってそこで語られている内容が非常に耳にタコができるくらいの内容でした。
孔子は幸せは来世ではなく現実のこの世に求めなければならないと考えたようです。
そこでそうなるためにはどうするかというと「礼儀を重んじ、人には親切にしなさい。政治家もまた徳の高い人でなければならない」と考えたようです。
何となくタコを感じる思想です。日本に伝わって時間が経つうちに孔子の根本思想よ
り外見的な態度のみが日本人の文化(生活・習慣)として残ったように思います。
日本人独自の意味不明のうなずきや笑顔、これはたとえ相手の意見に不快感を感じた
り、あるいは何を言っているのか解らなくても”穏やかに”語り、応対するのが礼儀だと信じているように思います。ところが、多くの欧米人はその人の意見を求めているわけです。何故自分の意見を素直に語らないのかと言えば、異なる意見を言うことが失礼に当たると考えるからではないでしょうか?あるいは理解できないことを悟られないようにするためです。
ところが実際のところはその場の雰囲気は悪くなっても、自分の意見を語ることの方
が相手にとっては失礼に当たらないのだと思います。
日本人の曖昧さは礼儀の意味を勘違いしているせいではないかと考えています。
-2001/10/4
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