名古屋市は愛知県の県庁所在地です。愛知県の愛知とは知を愛すると書きます。山、島、川など自然を意味する都道府県が多い中で愛知県は特異な存在です。この知を愛するとはどういう意味なのでしょうか?
知を愛するでは意味がよく分かりません。自分が興味を持っていることや好きな異性のこととなると何でも知りたくなります。身長、体重、名前、出身地、趣味・・・などなど。好きな人のことは何でも知りたい。
子供の頃に”自分は誰なのだろう?”とか”自分は何のために生まれてきたのだろうか?”とか、よく知りたいと思いました。これは誰にでもあてはまるようなことを知りたがっていたとも言えます。好きなことを知りたくなるとすれば、知りたくなることは好きなことだ、つまり愛することだということになります。これが知を愛することではないかと考えました。
今から2500年くらい前のギリシャで同じようなことを考えた人がいて、それは世界で最初の学問になりました。それは"philosophy"、日本語では最初に希哲学と訳され、後に哲学となりました。哲学の本には書いてありますが、哲学とは”哲”を学ぶことではないそうです。
日本ではこの意味のよく分からない哲学という言葉を使うより、ソフィ(Sophie)と呼んだ方が親しみが湧きます。編者はよく覚えていませんが、”ソフィの世界”という西洋の哲学史をやさしく書いた本も話題になったようです。ちなみにソフィは女性の名前です。
愛知県(ソフィ)の県庁所在地だから名古屋はソフィの都ということになります。そこで”愛知”の名前の由来を調べてみました。愛知県の愛知の由来は愛知郡に名古屋城があったことから来ているようですが、その愛知郡の愛知はどこから来たのでしょうか?
いせしま★うぇーぶのホームページによると万葉集にも読まれている年魚市(あゆち)がその後、愛智(あいち)になったのだそうです。ただし、なぜ”あいち”という読みに”愛智”の字をあてたのかは興味深いところです。
さて、愛知県の人々がソフィを意識しているのであれば、ソフィ発祥の地”ギリシャ”の首都アテネと姉妹都市になっている可能性があります。どうなのでしょうか?調べてみると、アテネと姉妹都市となっているのは横浜市で、名古屋市はパリと姉妹都市になっているようです。ちょっと残念。
その意味も、何の役に立つのかもよく分からない日本での哲学ですが、海外では大事なことだという考え方があるようです。ソフィの都、名古屋は2005年に愛知県で開かれる万国博覧会では海外にアピールするかも知れません。
-2001/8/23
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