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デカルトはフランシーヌに何と言ったのか?


 「我思うゆえに我あり」で良く知られる哲学者のデカルトには、オランダで暮らした時期にメイドのヘレンに産ませた娘、フランシーヌがいたそうです。たいそう可愛がっていたそうですが、フランシーヌは五歳のときに病気で亡くなってしまい、デカルトはいたく悲しみます。

 その後、デカルトはフランシーヌに似せた人形をつくって鞄に入れて持ち歩いたため、それを見た周りの人たちが気味悪がった、とも言われています。 

 そんな娘がまだ生きていた頃、「あなたのお父さんは結婚していないのに、どうして君のような娘がいるのか?」と意地悪な質問をするおじさんがいたそうです。

 その話を聞いたデカルトは、意地悪なおじさんをギャフンと言わせようと、フランシーヌにある言葉を教えたそうですが、その言葉とは一体何だったのか、というのが問題です。

 こういう問題があることは知っていましたが、実は答えまでは聞いていません。その答えをここで考えてみたいと思います。五歳の女の子にも覚えられるくらいに短く、しかも質問した大人にショックを与えねばなりません。

 調べてみると、フランシーヌが一歳くらいの時に「我思う故に我あり」が記されている『方法序説』が発行されているようです。しかも、意地悪なおじさんもまた哲学者だったようです。となれば、おそらくフランシーヌに、ずばり「我思う故に我あり」と言わせたのではないか、という気がしてきます。

 文章はきわめて短く、しかもすでに本が出版されているので、当然相手のおじさんはこの言葉を知っているはずだからです。つまり、フランシーヌが語る「我思う故に我あり」はこういう意味になります。

 ”父は結婚していないのに、どうして娘の私がいるのかですって? 私があるのは、父が結婚しているとかいないとか、そういう問題じゃなくて、私が思う(考える)からでしょ。おじさんは哲学者なのにそんなことも知らないの?”

 想像力がある人だったら結構効いたかも知れません。

-2004/2/23




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