エアコンが十分に効いていれば涼しくさわやかに感じて、自らの身が守られる幸せを”天国”とも受け取れます。
ところがその幸せを呼ぶエアコンは低い温度を作り出しているというより、熱を交換して冷房しています。室内温度が35度で28度に下げる場合は、その差7度の熱は要らないから他へ譲る必要があります。エアコンの場合は室外機を通じて外に出し、その分、外の温度を上げていることになります。できればその熱でお風呂でも沸かして欲しいところですが・・・。
という訳で、エアコンは風を送ったり、ポンプを使って熱交換をするためのエネルギーの分だけ全体の温度を上げていることになります。
これによって過密化した都市はますます暑くなり、要らない熱の譲り合いが起こり、熱は溢れてヒートアイランドを作って夏の雷まで作り出します。
そんな犠牲を払いながら冷やしてくれるせっかくのエアコンが体質に合わないという理由で使えない人が多くいます。そしてもちろん暑がりもいます。この二人は同じ部屋に居ることがまず出来ません。無理をするといさかいの種になり、暑い夏をいよいよ熱くします。
これは体質の合わない相手が悪いのではなく、暑さが悪いということを忘れない様にしましょう。闘うべきは暑さという敵であり、体質の合わない相手ではありません。しかし、あまりに暑いと、”不快さ”を取り除くためのあらゆる手段をとろうする本能に支配されて余計な一言を言ってしまうときがよくあります。
明け方までエアコンをつけていると体調が悪くなり、お腹を壊します。まめにタイマーを使って天国を遠ざけるようにしましょう。天国とはあまり長くいるべきところでは無いのかもしれません。
-2001/7/17
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