最近の日本のプロ野球界は、勝敗よりも合併話の方が話題になっています。パ・リーグの近鉄バッファローズとオリックスが合併すれば、球団数は一つ減って11になりますが、11という数字は試合を組むには魔の数字です。まず12という数字がいかに意味があるかについて考えてみたいと思います。
12という数字は6でも4でも3でも2でも割り切れる便利な数字です。12球団を2で割れば現在のようにパシフィック・リーグとセントラル・リーグの2リーグに分けることができます。従って6球団で一位の優勝チームを決めるという見せ場と、さらにそれぞれの優勝チームが闘う日本シリーズという二つの見せ場をつくることができます。
日本シリーズ
パ・リーグ6球団の優勝者 x セ・リーグ6球団の優勝者
しかし、11球団になれば11が素数であるため、11でしか割り切れません。つまり、すでに指摘されているように、二つのリーグに分けるには無理があります。そこでさらに1球団減らして10球団にして2つのリーグに分けると、今度はそれぞれのリーグが5球団になるため、試合日程が組みにくくて仕方がありません。
そこでさらに2球団減らして8球団にします。こうすると寂しすぎて2リーグに分けるわけにはゆきません。言われているように1リーグになってしまうため、両リーグの優勝者同士が日本一をかけて争う見せ場がなくなり、プロ野球そのものが一気に衰退してしまいそうです。
日本シリーズ
パ・リーグ6球団の優勝者 x セ・リーグ6球団の優勝者
↓
8球団の優勝チームが日本一
しかし問題はそれだけではないと思います。球団数に3という数字が含まれなくなることによって生じる弊害が考えられます。3という数字は三権分立や、建物のぐらつきやひずみを防ぐ三角構造にみられるように、安定感や緊張感をもたらす数字です。もっとも心配されるのが球団間で牽制し合うことが無くなることによって生まれる談合で、これは八百長試合を生み出す土壌になる、と思われます。
従って、1リーグ制にするのなら球団数を半分に減らして6球団にする必要がある、と思います。つまり、たとえば@北海道、A関東・東北、B中部、C近畿、D中国四国、E九州、となります。これも良いかも知れません。しかし、関東も関西も1球団だけになるのでかなりもめそうです。
となれば、やはり12球団体制が良い、そして知っている会社でも知らない会社でも、12球団体制を守ろうとしている会社は良い会社だ、という論理が成り立ちそうです。
-2004/7/1
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