可愛らしいものの姿を見ると惹かれる自分に気づいてもなぜ惹かれるのかは良く分からないところです。可愛らしさとは一体何なのか？そしてなぜ惹かれるのでしょうか？

　生物以外のものの場合は形が小さくて生きているもの、動くものに似せて作ったものがあります。けっして本物ではないものの本物より可愛らしい。キャラクター商品など自分を楽しませることはあっても傷つけることはありません。

　動植物では無害であること。より形が小さいこと。形が整い過ぎて美しすぎないこと。出来過ぎた能力を持たないこと。

　そして人間の場合は後輩、子供など自分より年齢が低い場合が殆どです。年上の人に向かってあまり可愛いとは言いません。可愛いおばあさんがいるとしたらそのおばあさんはどういう人なのでしょうか？

　可愛らしさの原点は自分に害をもたらさないこと、能力的にも自分の方が優れているはずなので自分の存在を脅かすことはありません。それでも可愛らしさが憎たらしさに変わる事があるのは、可愛らしさそのものが力を持ち、自分の存在を危うくするときです。

　もし可愛い後輩が自分の好きな彼や彼女をその可愛らしさゆえに引き付けた場合、可愛らしさが憎たらしいという感情に変わります。それは自分に害をもたらす存在であることがはっきりしたからです。

　可愛らしきものは傍らに置いたり、そばに居て欲しいものです。ところがその姿、形の可愛らしさに惹かれてそばにおき、その後の変貌ぶりに驚き慌てることがよくあります。

　可愛らしいペットが大きく成長し過ぎると驚きます。可愛らしい異性も惹かれて一緒に住み続けるとその変貌ぶりに驚く場合もあります。変わらないのは自分より年齢の低い肉親、それ以外の場合でも可愛らしさが変わらないものは金やダイヤモンドのように価値があるのかもしれません。

-2001/4/2

 

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