無料ダウンロードで人を集め、CDの売上増をねらっていますが、その根拠について考えてみました。
- 曲を知る機会になる
無料となると当然のことながら人が集まり賑やかになります。新たな宣伝に必要な費用を使わなくてすむことになります。訪問者には知らなかったCDをも知る機会になり、中には気に入る曲を見つける人もいるはずです。
- 曲が気に入ればアーティストも好きになる
曲を気に入ってしまうとアーティストを身近に感じていたいという気持ちが働き、形のないファイルよりジャケットやCDという形あるものが欲しくなります。
- PC以外の場所で聞きたくなる
CD→MD,CD→カセットへのコピーは比較的容易に出来るようになっていますが、音楽ファイルを外で聞こうとすると結構面倒です。PCに使い慣れていないと手間ばかりがかかるため、結局CDを買った方が近道です。
- やはりCDの方が音がいい
いくらMP3の音がCDに近いと言っても音質には歴然とした違いがあります。気に入ったアーティストの曲はやはりいい音で聞きたくなります。
- 忙しい人の眠った層を掘り起こす
なかなかCDショップに行けない人でもWebサイトなら自宅からアクセスできます。そしてそこでCDの購入も可能です。
- 問題点
著作権やそれ以外の思惑など業界内部の事情はともかく、ユーザーの立場からするとダウンロードに時間がかかるという問題があります。米国や韓国、シンガポールではすでに高速なADSLが半数を超えていると聞いていますが、日本ではISDNが6割り、それ以外の高速インターネット環境を持つ人は確か2割かそれ以下だったと記憶しています。
ISDNでもMP3のファイルを一曲(約5MB)をダウンロードするためには10分以上かかる計算になります。無料ダウンロードはどころか音楽配信そのものが日本の場合はまだ時期尚早ということでしょうか?
-2001/9/5
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