検査食とは大腸の検査の前に食べる食事のこと。いかにもまずそう響きがある。検査までに大腸の中を空っぽにする必要があるため、消化しやすい検査食を前日に食べその後下剤を飲んで大腸の中を空にする。つまり、美味しさより消化しやすいことが優先されるのが検査食だ。
検査食は自分で作る方法もあるらしいが今回は病院の横の薬屋で「検査食」なるものを買い、検査の前日に食べることになった。めったに食べられない「検査食」。その味わいをレポートする。
買ってきた検査食は「ダルムスペース リッチV」と呼ばれるもので、大き目の箱の中に四つの箱が入っている。それぞれ朝食・昼食・間食・夕食用に分かれている。
さっそく朝食から。朝食は和風粥と味噌汁。お粥は容器に移し電子レンジで50秒チンしてみた。つぶつぶ感もあり風味も優雅でうまい。しかしどこか物足りない。おそらくこれは量だけではなく、普段の料理のような毒々しさがないためだと思われる。
一方味噌汁は粉末をお椀に入れてお湯を注いでつくってみた。具はうどん粉の塊のようなものくらいしか入っていないが、それでもその歯ごたえが嬉しい。油揚げの風味もするがその姿はどこにもみえない。
昼食は、中華粥とすまし汁。やはりお粥を容器に移し電子レンジで今度は2分暖めた。中華粥も和風と同様につぶつぶ感があり、どこか遠いところで中華風の味がする。すまじ汁も粉末にお湯を注いで作ってみた。やはりうどん粉の塊のような柔らかい具が可愛らしく入りそこそこうまい。
間食はソフトクッキーココア味とオレンジ・ジュースとアップルジュース。クッキーは銀色の袋が二つあり、それぞれに二枚入っている。どこかカロリーメートを連想させる味。さすがにココナッツのようなつぶつぶは無いが、それなりに歯ごたえがあり食べたような気がした。ジュースはいずれも粉末に水を加えて溶かし飲んでみた。普通のジュースより栄養がつまっていそうな味。
最後に楽しみにしていた夕食はコーンポタージュ。容器に移し電子レンジで2分暖めた。市販のコーンポタージュと味も香りも同じだが粒がなくキレイに粉になっている。市販のスープがつぶあんなら、これはこしあんだ。スープは濃厚でうまいとは思うがさすがに量が少ない。
これから下剤を二回飲み、明日の検査を待つことになる。それが終わると、いよいよ普通の食事が待っている。検査食で一日過ごすと、普通の食事がご馳走に思えてくる。
-2007/2/16
-2007/3/15タイトル変更
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