サッカーを観ているとゴールして点が入ったかな、と思っていると、そのゴールは無効というこがよくあります。その原因の大半は「オフサイド」です。うっかり相手のゴールに近づき過ぎると反則になるこのオフサイトですが、ピンときません。それに、このときのオフとはどういう意味なんでしょうか?
身の回りで一番よく耳にする「オフ」という言葉は、たとえば「30%オフ」などにみられる割引販売です。このときの意味は、もちろん30%割引という意味です。1000円の品物なら700円で販売され、300円分安く変えます。しかし同じオフでも、この「割引き」がサッカーに関係があるような気はしません。
次に思い浮かぶのは「オフコース」のオフです。アコースティックな魅力あふれるデュオ、オフコースです。このオフコースの意味が、もちろん、もちろん(of
course)ではなく、道を外れたOff Courseであることをご存知の方は多いと思います。本来その上を歩むべき道をはずれたことを意図するOff
Courceです。このOffはもちろんコース上に乗っていない、外の、といった意味になります。非行少年の非、つまり少年が行うべき行為に非(あら)ず、のような感じです。
オフサイドの場合、超えてはいけない境界線上に線が引かれているわけではないため分かりにくいのですが、もともとはサッカーを分かりやすくするために作られたルールらしいのです。
その分かりやすさは、ずるいことをしてはいけない、というい分かりやすさです。だから、敵のテリトリーに入ってプレーしてはいけない。たとえば相手の選手よりゴールのそばにいてボールを待ち伏せてはいけない。つまり、ゴールキーパーと味方の選手の間には、かならず敵の選手がいなければいけない、ということらしいのです。
オフサイドのサイド(side)には味方という意味もあるようなので、オフサイドはまさに、味方がいるべき領域をはずれた、敵の領域。侵入してはいけない領域。そこに踏み込めば反則。たとえゴールしてもそのゴールは無効です。
最後に、なんとなくすっきりしていない、30%オフについて改めて考えてみたいと思います。ここでいうオフはもちろん買う側から見ると有難い割引ですが、売る側からみるとちょっと違います。通常販売価格が1000円の場合、店の取り分は本来まるまる1000円ですが、30%オフとなると自分の取り分のうちの30%を買い手に譲ることになります。つまり、30%は敵の領域というわけです。
ここでたとえば、全品30%オフと言っておきながら、売り切れましたとばかりに定価販売すれば、敵の取り分に踏み込んで金銭を奪うずるい商売となり、もちろん「反則」です。そんな店には、客離れという厳しいペナルティが待っています。
-2006/6/12
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