野菜農家のおじさんが畑から掘り出したばかりの大根をかじっている姿を見てショックを受けたことがあります。大根と言えば、味がしみて旨さが際だつおでんじゃないか、と思っていたからです。千切りにされて出ることもありますが、生でそのままかじるのは反則だ、という気がしたわけです。
しかしそもそも野菜を食うに当たって反則が有ろうはずがありません。それから何年も経ったある日、目の前にある太鼓を何となくかじってみたわけです。そしたら大根の葉のついた方は甘く、反対側のしっぽの方は苦かったのです。言われている通りではあるんですが、聞くと食うでは月とスッポン、実際にかじってみると結構な発見でした。
それから野菜を見るとかじりたくなり、キャベツの芯をかじってみるとこれが結構甘い。もしかしたら大根より甘いかもしれない。それならば白菜はどうかとかじってみると、根本の白い部分はこれといった味もせず水っぽくてがっかり。葉はちょっと苦くてまあまあ。人参は想像通り鼻につくような癖があるものの結構甘い。
玉葱は下手なスパイスより刺激的。レタスの葉はちょっと物足りず芯は苦い。セロリは想像通り。サラダ菜はレタスより個性があるが嫌みが無い。もやしも生で食える。小松菜は食感が命。ピーマンも結構食える。
というわけで野菜を生でかじる試みは終わりそうにありません。野菜のl切れ端を見かけたら、ゴミ箱ではなく口に放り込んでみてください。きっと目から鱗が落ちるはずです。
-2006/2/15
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