トップトップコラム・インデックス動物・植物
童話リラックス写真館迷言集コラム・レポート五七五プラス


へびに関する五つのエピソード


 地面の上を身をくねらせながらスルスルと泳ぐように進む蛇は正直言ってあまり気持ちの良い存在ではありません。編者の知るその蛇に関する五つのエピソードをお話します。

1)蛇を焼くと足が出てくる?
 足を欠き、鱗で覆われた蛇を焼くと退化したはずの足が出てくるという話は聞いたことがあっても見たことがありません。この話を聞いたことがあるかと別の人に尋ねたところ聞いたことはあるような気がするがその人も見たことは無いようです。もしかしたらと思わせる話です。

2)蛇を生で食べる老婆がいる?
 その老婆にお目にかかったことはありますが、残念ながらその現場を見かけたことはありません。シマヘビのような瞳の色をした彼女はスルスルと進む蛇を左手でこともなげに捕まえ、右手の親指の爪で皮を見事に剥いで身をするっと飲み込むのだそうです。いつも蛇を食べているから目の色まで変わったのだと言うのですが、どこまで本当なのか自信がありません。

3)蛙に飲み込まれた蛇がいる?
 実は幼い頃大きな石の影から突然蛙を飲み込んだ蛇が現れ、驚いたことがあります。あまりに衝撃的で夢だと思いたいくらい気持ちが悪かったことを覚えています。たしかに蛇はカエルが好物だそうで、こんな話をしても誰も驚かないでしょう。しかし、カエルに飲み込まれた蛇がいるという話をこの前初めて聞きました。その人は絶対に間違いない、目撃者は自分だけではない、と力説していました。蛇は小さかったという言うのですが・・・信じがたい話です。

4)どこにでも食らいつく蛇
 聴覚を持たない蛇は振動や匂いに敏感なのだそうです。とくに蛇のいそうな草むらで用を足したいとお考えになった場合はいくら注意をしても注意をしすぎることはありません。身動きが取れなくなったときに食らいつかれたらその部位によっては取り返しのつかないことになります。これは具体的には書けませんが実際にあった話で、興味本位で書くにしては結果があまりに悲しいので注意を促す意味で書いてみました。

5)神様の使い?
 蛇の名誉のために最後にこの話をしたいと思います。牙に毒を持つ蛇と毒を持たない蛇がいますが、どんなにその姿が気持ちの悪い存在でも絶対に殺してはいけないと言われた蛇がいます。それはおそらくシマヘビの黒色変種と言われる烏蛇です。自分の生まれた地域ではそう言われていました。神様の使いだと言われると気持ち悪さが近づきがたい神々しさに変わるから不思議です。
 温帯地方では冬眠する蛇が春になって目を覚ましたとき、この文章を読んで編者を襲わないように最後に神様の使いの話を書きました。今年はその”神様の使い”の年でもあります。


-2001/01/02


■当サイトは全ページリンク・フリーです。連絡も要りません。
copyright(C) 2000-2001 xSUNx(サン) All rights reserved