カウンセラー岩井俊憲さんの話によるとセミナー出席者に目をつぶってもらい、自分の行動に自信がある人は手をあげてくださいというと、手を上げる人は全体の1割か2割にすぎず、その割合もここ10年くらいで減ってきているのだそうです。
その原因は否定的なアドバイスが多いからではないかという話でした。「君の努力は認めるができは今一歩だね。」という言葉は結局、否定的で後ろ向きなアドバイスで自信を失わせるそうです。それよりヒントを含んだ「出来はまだまだだけど、こう変えたらどうだろう?」という言葉や相手を肯定するアドバイスが相手に自信を与えるという話でした。
たしかに人を落ち込ませ、傷付ける言葉というのはその人の存在を否定することにつながる言葉なのだろうと思います。存在とまでいかなくても人が自分の行動を否定され続けた場合は、どんどん自信を無くしていっても不思議ではないという気がします。
こうした後ろ向きの言葉が増えたのはどうしてなのでしょうか?後ろ向きの言葉は自分に自信の無い人が人を喜ばすことより、自分の方が相手より優位にあることを示すために、アドバイスという形を取りながら、実は相手の行動を否定した上に自分の自慢話までしてしまうせいなのかも知れません。それほどまでに気持ちに余裕の無い人ばかりなのでしょうか?特に景気の良くない最近はこうしたムードが伝染するような気がします。
-2001/3/23
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