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なぜ自分を知るために自分を忘れるのか?


 日も落ち夕食も済ませ後は寝るだけの真夜中が、自分に問いかける最良の時です。自分はこのままで良いのか、もっと自分に向いた進むべき道があるのではないか、そのためにはもっと自分を知る必要がある、と感じるときです。自分を知るためには、自分を忘れる必要がある、とも言われています。これはどういうことでしょうか?

 真夜中に自分に問いかけるのは、そのときが一番ノイズが少なくなるときだからです。ここで言うノイズとは とりあえずこの世で生きて行くために身に付いた処世術や自己防衛のために作った壁の事を指しています。、これらのノイズが霧のように本当の自分を覆い隠しており、その霧が少しの間晴れるのが真夜中、というわけです。

 こうした自己探求を徹底したと思われるのが、今から約800年前日本に座禅を広めた道元禅師です。彼は以下のような有名な言葉を残しています。

「仏道を習うというは自己を習うなり。自己を習うというは自己を忘るるなり。自己を忘るるというは、万法に証せらるるなり。・・・」

 道元禅師は自己探求のためにわざわざ貿易船に乗り、中国の宋まで出かけて修行した人です。それは自分のなかにあると説かれている仏としての性質を見つけるためだとされています。しかしこれは現代風に言うと、自分を知ることであるに違いない、と思います。道元の言葉は以下のように解釈ができると思います。

、”仏の教えを理解するためには自分を知る必要があります。なぜなら自分の中に仏がいるからです。しかし自分を知るためには、本当の自分を覆い隠しているノイズを取り払わねばなりません。つまり、自分を知るためには自分(我)を忘れる必要があるのです。・・・”

 ノイズを極限まで取り去るための手段として、釈迦も用いたとされる座禅を使ったのだと思います。とは言っても我々一人一人が、世間から離れて山奥にこもり修行するわけにも行きません。日常の生活を送りながら、自分を知るためには自分に一番素直になれる真夜中が自分を知る一番の機会、と言えそうです。

 -2004/12/26




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