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プライド

プライドを持たない人は男も女もだらしなくみえる。
そんな自分も他人も自分は好きになるのはむすかしい。

自分にはプライドを持つほどの優れたところも品位もないから
プライドを持てないと考え始めたら
たいていの人はプライドを持てなくなってしまう。

人は生まれたときから
プライドを持つ資格を持っていると思うことにしている。
自分はプライドを持つほどの優れた人間なのかと考えるより
プライドを持つこと自体に意味があると考えることにしている。

プライドは人を強くする。
そして時には他の人を遠ざける。
感情を抑えて人に優しくすることを可能にしてくれるときもある。

プライドはこころの感じやすい部分を守るための壁だと思う。

人から冷たくされたときは
プライドという壁を作って自分を守ってくれる。
人の優しさに触れたときは
その優しさをもっと感じたいと考えて、
自分の中のプライドをいう壁を取り去ろうとするのかも知れない。

どちらかと言えば
その根拠を探すことが難しいプライドを持つより
持たないで生きられたら楽だと思う。
そんな日が来るまで
訳もわからずしんどいプライドを持ちつづけたいと思う。

-2000/12/17