トイレでの手洗い─男性６６％、女性８８％　米調査報告

2007.09.18
Web posted at:  20:27  JST
- CNN/AP

シカゴ──公衆トイレで用を足した後、手を洗う男性は６６％と、女性の８８％を大きく下回り、手を洗わない傾向は男性、女性ともに、２００５年から強くなっているとの調査結果を、米国微生物学会（ＡＳＭ）の研究者が１７日、明らかにした。研究者らは、感染症などの予防のためにも、手洗いの励行を勧めている。

ＡＳＭの研究者は今年８月１７日から２５日までの１週間、米国内４都市の人が多く集まる６カ所で、男性３０６５人、女性３０１１人の「トイレで用を足し後に手を洗うかどうか」について調査を実施した。

いずれのトイレにも、充分な流水と石けん、タオルが設置されていた。

その結果、全体で「手を洗った」割合は７７％と、自己申告制の電話調査で「公衆トイレで手を洗う」と答えた９５％を、大きく下回った。

今回の調査で判明した「最も手を洗わなかった」男性は、ジョージア州アトランタのターナー・フィールド球場の５７％で、「最も手を洗った」男性はイリノイ州シカゴにあるシェッド水族館の８１％だった。

一方、女性については、「最も手を洗った」のが男性とは反対のターナー・フィールドで９５％。「最も手を洗わなかった」のは、男性とは反対にシェッド水族館の８１％だった。

全体的に、２００５年に実施した同様の調査よりも、手を洗う割合が６％減少しており、調査を支援した米国石けん洗剤協会の広報担当ブライアン・サンソーニうじは、「特に男性は、手を洗う必要がある」と述べている。

「手を洗った」人数の割合は以下の通り。かっこ内は２００５年の割合。

・グランド・セントラル駅（ニューヨーク）：男性７３％（６７％）、女性９１％（８９％）

・ペンシルベニア駅（ニューヨーク）：男性６２％（６４％）、女性８２％（９２％）

・シェッド水族館（シカゴ）：男性８１％（８５％）、女性８１％（９３％）

・科学産業博物館（シカゴ）：男性７４％（８１％）、女性８７％（９３％）

・ターナー・フィールド（ジョージア州アトランタ）：男性５７％（６３％）、女性９５％（８４％）

・フェリー・プラザ・ファーマーズ・マーケット（サンフランシスコ）：男性６３％（８５％）、女性８４％（９２％）