|
山川あずさの美しく生きよう |
時に人生には“台風”も必要 |
|
嵐の後の空は、抜けるような澄み切った青さです。塵もホコリも大気汚染物質もすべてが洗い流されて空気がすべてマイナスイオン化しています
|
|
台風は洪水や土砂崩れなどの大きな被害をもたらしたり、交通網に影響がでたりして、「招かれざる客」という扱いです。昔は、よく嵐の前に雨戸を閉めたり、窓を板で打ちつけたりして父親が備えていたのを思い出します。都会では台風が来たからといって特別な準備をする景色は最近では見られなくなりました。
このやっかいものの台風が過ぎ去った後のすがすがしさは、みなさんもご存知の通りです。空気の中のほこりやゴミがすべて洗い流されてすっきりと澄み渡り、遠くの山が見渡せるほど空がきれいになります。夏の都会の空は、スモッグでかなり見通しが悪くなってしまいます。ですから台風一過の空は、都会ではかなり貴重な美しい風景となり、思いがけない台風の置き土産となるのです。
さて、人生にもこれと同じようなことが起こります。私たちは人生の中であまり体験したくない出来事に不意に遭遇することがたびたびあります。病気や事故も望まざる出来事でしょう。リストラや失恋や友人や職場でのトラブルなどもできれば体験したくない出来事といえるでしょう。多くの人はこれらの出来事がやってこないように厄除けをしたり、風水を取り入れたりと必死です。
しかし、これらの出来事は時として人間性を成長させてくれたり、必要な気づきを与えてくれたりします。その結果、私たちは大きく成長することとなるのです。そう考えれば、不意の望まざる出来事も一つのチャンスとしてとらえることができるのではないでしょうか?
チャンスと取るか、ピンチと取るか、考え方一つでその経験をプラスにもマイナスにも変えることができるのです。「ピンチを避ける」というのは一般的な考え方ですが、避ける代わりに「ウェルカム」と招き入れることもできるのです。事故や病気やリストラをウェルカムといって招き入れるなんて!と思うかもしれません。しかし、それを避けよう避けようと必死になったり、むやみに恐れるよりも「ウェルカム!」と堂々と向き合う意志があれば、案外悪いことは起こらないものなのです。
人生に「執着の法則」というものがあります。何かに執着すればそれは与えられず、執着がなくなるといとも簡単に手に入ってしまうという法則です。この法則は少し意地悪です。なぜならば、「絶対に欲しい」と思っている時にはなかなか手に入らず、「もう、いいや。どうでも…」と手放した途端にそれが手に入ったりするのですから。この法則にのっとって「絶対に不幸な出来事は体験したくない」と不幸を避けることに執着すると、それはかえって避けられなくなるのです。
しかし、「何が来てもOK。気づきと成長のチャンス。」とばかりに受け容れる心の準備があれば、そんなに大きな出来事を体験しなくても気づきのきっかけを得られて、結果、事無きを得られるのです。
むやみに厄災を恐れるのではなく、何が起きても気づきと成長の機会なのだと前向きに真正面から人生のできごとを体験することができれば、すばらしい成長の機会を得られるに違いありません。
ピンチを切り抜けた後のすがすがしい気持ちは、人生で今まで見えていなかった新しい視点や価値観をあなたに与えてくれます。台風一過の晴れ晴れとした青空のように、遠くの景色もよく見えるようになるのです。それは、あなたにとって何物にも変えがたい経験となることでしょう。
|
|
|
◆山川あずささんの著書「幸せが向こうからやってくるシンプルな法則」(PHP研究所)が発売になりました。「悩みが消えた」「願いがかない始めた」などの声が寄せられ、シンプルな方法で人生がHAPPYになっていく本です。こちらのコラムとあわせて、ぜひご一読ください。 |
◇山川あずさ カラーセラピスト。英国オーラソーマアカデミー認定アドバンス・オーラソーマティーチャー、ドイツカラーパンクチャー協会認定プラクティショナー。武蔵野美術大学卒業在学中、色彩心理学を学ぶ。色の持つエネルギーやパワーに惹かれオーラソーマカラーセラピー、カラーパンクチャー等のセラピーを習得。カバラ、ヌメロロジー、タロットなど多くのメソッドと組み合わせて、独自のスタイルを築く。現在、東京の品川においてセッションルーム「Love&Light」を主宰。【公式ホームページ】 |
|
クイックアクセス |
|
サイト内検索 |
|
PLUG IN |
音楽とカルチャーのWEBマガジン
PLUG INでも大プッシュのAYUSE KOZUE最新インタビュー! |
|