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| ぶどう畑や糸杉の林など、丘の斜面に美しい田園風景が広がるイタリア中部、トスカーナ地方。かつて丘の上には、城壁に囲まれた中世の都市国家が幾つも栄え、ルネサンス発祥の地として知られています。今回この地を訪ねたのは、ミステリーハンター・浜島直子さん。その目的は、今も数百年前の姿を残すトスカーナの町で、必ず見つけることができるあるもの・・・、中世都市の顔とも言える個性豊かな「塔」です！ 美しいシエナの町にそびえ、高さ102メートルを誇るマンジャの塔や、見るからに不思議なピサの斜塔。またある町には最盛期、72本もの塔が乱立！ 一体なぜそんな景観が生まれたのでしょう？ さらに浜島さんは、中世都市に残されている広大な地下空間に潜入!? そこはまさに地底の塔？ 日本人が知らない、イタリアの不思議な町の様子を取材した浜島さん。ではその感想を聞いてみましょう。 |
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| Ｑ．登らなければ始まらない！ いろいろな塔を取材した感想は？
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 今回はとにかく登りましたね！ 万歩計を持って行こうと思っていて、忘れちゃったのが残念です。最初に登ったのは中世の姿がそのまま残っている町、シエナにあるマンジャの塔。階段が503段もあって、中世の塔の中では一番高いんです。足だけじゃなくて体全体がガクガクになって、想像以上に堪えました。それに階段一段ずつが大きくて急なので、足を上げる度に太ももをクッと上げないとだめですね。それでも私は身軽だからまだましで、多分一番キツかったのはADさん(女性)。彼女は三脚をかついでマンジャの塔を上がったんです。三脚はすごく重いし大きいから、縦に持つと階段を登りづらいし、横にすれば狭くてぶつかるし、どうやっても動きにくくてホントに大変。結局彼女は、みんなが登り終えたところに、ハーハー言いながら、汗をダラダラをかきながら最後に登ってきました。その姿はさすがに心打つものがあって、カメラマンさんは思わず彼女の様子をカメラに・・・。ほかのスタッフも「よく頑張ったね〜！ ほら、カメラに向かってお母さん！って言ってごらん」って!? もちろんこのシーンは本編と無関係ですが(笑)、でもそれくらいみんな気合いを入れて一致団結して頑張りました！
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― 塔から見える美しいシエナの町、その映像にはあるヒミツが？
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 マンジャの塔はとても高いし、落ちたら危険なので私の首の高さくらいまで塀がありました。でも下に広がるシエナの町は、世界遺産に登録されるくらい美しいし、それを撮影するには塀から少し乗り出した方が映像的にキレイなんです。そこでカメラマンさんが、「この角度が一番きれいだ！」っていう映像を撮りたい一心で編み出したポーズには、驚かされました！ 塔の頂上は中心に柱みたいな部分があって、その周りをぐるりと塀が囲んでいます。カメラマンさんは、柱と壁の両方に忍者みたい足をかけると、開脚した両足をプルプルさせながら、カメラを構えました。確かに普通に構えるよりもカメラは高い位置に。でもその様子はどう見ても、映画のカンフーポーズ!? 本人は大真面目だし必死なのも分かるんですけど・・・、周りは大笑い！ 番組でマンジャの塔から紹介するシエナの景色は、カメラマンさんのカンフーポーズが決め手です。
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| Ｑ．下からと上からでは別の顔!? 塔に登ってみて初めて気付いたこととは？ |
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 塔の様子は、空模様によって表情が全然違いますね。朝と夕方でも、雰囲気がまるで違うし、少しの間でも光の加減によってまた変わって見えました。それに下から見上げた塔の姿と、上に登ってから見る塔とでは、全く別の顔に見えるんです！
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 下から見たときは堂々としたオーラがあって、デーン！と構えている感じなんですが、上から見ると何だか「ごめんなさいっ」って感じ(笑)!? いたずら坊主が立たされているような、「気をつけ！」をしているような・・・？ すごく頑張って建ってる風に見えるんです。そんなに印象が変わるなんて、ホント面白いですよね。登るのは大変ですが、でも登った甲斐はあります！ 塔のある町へ行かれたら、ぜひ登られることをおすすめします。
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