生年月日 1967年(昭和42年)8月23日
出身地 茨城県高萩市
学校 早稲田大学
入社 2003年(平成15年)4月1日
趣味 スポーツ観戦全般
日常の小さなこだわりを見つけること
特技 人生相談(産業カウンセラー資格あり。ただし自分のしゃべる量の方が圧倒的に多いかも?)
モットー おもしろきこともなき世をおもしろく すみなすものはこころなりけり
(高杉晋作辞世の句)
担当番組 「おばんでスタ!」
スポーツ中継(サッカー・野球・ジャンプ等)

 

12年を過ごした名古屋を離れ、初めての北海道暮らしをこの春から始めました。
社会人となったのが2度目の年男、24歳になる年。
3度目の年男を迎える今年、新たな生活が始まりました。
歳月の流れるのは早く、己の成長は進み難し。
いつも自分に満足することなく、いい意味で年齢に流されない「落ち着きのなさ」を持っていきたいと思います。
そんな思いを行動に表していくのに、大いなる大地、北海道は最適の場所でしょう!いろんな人たちに、いろんなことを教わりながら、一歩一歩40代へ歩んでいきたいです。
(体力の衰えに抗いながら・・・)

〜道内プロ野球開幕戦実況に燃えた夜〜

 入社式から1週間で、大一番はやって来ました。

 4月8日。来年本拠地を北海道に移す日本ハムファイターズの今季の札幌ドームでの公式戦初戦にして、テレビ北海道の歴史上初のプロ野球のゴールデンタイム生中継のメイン実況。心地よい緊張感に包まれながら、春の雨に濡れる札幌ドームへ。

  午後2時、解説の広瀬哲朗さん、ゲストの大沢啓二さんと打ち合わせ。迫力満点の風貌とは対照的に、ファイターズに、そしてプロ野球に対する深い愛情に満ちたお話を伺い、頭の中にはっきりと一本の道ができました。「このお二人にが気持ちよく、そして見ている野球ファンが気持ちよく感じてもらえる実況を!」あとは程よい高揚感とともにそのときを待つのみ。

  午後6時3分プレイボール。放送は7時からだがすべてのプレーに実況をつけていく。すこしづつ試合の中に自分が入っていくのがわかる。これこれ、これです。約2年ぶりに味わう、スポーツ中継の最高の醍醐味。

 放送開始から終了までは、もうノンストップ。頭脳と口をクロック・アップさせ、まさに思いのたけをぶつけっぱなし。

 札幌ドームでの初勝利へ向け、スクイズあり、主砲小笠原のタイムリーあり、先発吉崎の好投あり、新鋭高橋信二のプロ初ホームランあり、そして対戦相手ブルーウエーブの必死の反撃ありと、盛りだくさんの試合展開を、実況アナとして、そしてひとりの野球ファンとして、堪能しつつ2時間は過ぎました。

 願わくば「ファイターズ、来年からの本拠地、札幌ドームで初勝利!」という歴史的実況をしたかったのですが、これも勝負の世界。産みの苦しみあればこそ、勝利の喜びはひとしおと考えましょう。

 ヒルマン監督という稀代のリーダーを迎え、「古いコートを脱ぎ捨て」大胆に新たな姿に変わろうと模索する今のファイターズの姿を、この春から新たな環境に身をおいた私は、自分を重ねるような気持ちで見ています。万事劇画のようにうまくいくはずはありませんが、踏み出さなければ何も変わらない。踏み出した「勇者=ファイター」とともに、私も一歩一歩踏み出したいと強く思います。

 実況終了後、家路へ向かう深夜の地下鉄の社内で「Fighters」のロゴの入ったジャンパーを着た人を見ました。道民球団としての種はまかれ、今は双葉が出たくらいのところ。しかし、いつか太い幹になり、たわわに果実をつけた樹になるはずです。そして、そう思えることが幸せなんだ、と思えたひとときでした。

 次の実況は5月6日のライオンズ戦。そのときまで、私も少しでも大きな幹となって、実況席につきたいと思います。

Back Number

7.2 〜やっぱり、高校生スポーツは原点〜

5.25 〜実況者の宿命と使命と、魅力を再確認した夜〜

4.16 〜道内プロ野球開幕戦実況に燃えた夜〜