先見日記 NTTDATA

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 20世紀に生きていた頃、「21世紀」は私たちの耳に甘い響きを伴って聞こえていました。豊かな21世紀。明るい21世紀。進歩と調和の21世紀。でも、いざ始まってみると、今世紀は矛盾に満ちたままで、前世紀とあまり変わっていない。いや、前世紀よりも悪い方向に向かっているようにさえ思えます。

 なぜこんなことになってしまったのか。それを問うてみてもいいのですが、私たちはもっと直截に「これからどうなるのか」「どうすべきか」を考えてみたいと思いました。そこで、そのヒントになる事柄を提示してくれそうな書き手を捜し、寄稿していただくことにしたのです。長い記事を紙でじっくり読んでみたいという気持ちもありましたが、世界は毎日動いています。だから毎日更新が可能なウェブというメディアで、月曜日から金曜日まで、5人の筆者に「日記」という形式で書いてもらうという方法を採ってみました。

 この「日記」は、株式会社NTTデータの企業活動の一環としてスタートしました。NTTデータは、Insight for the new paradigm、つまり「新しい思考の枠組み=多様な価値観に向けての先見・洞察」というスローガンを掲げ、その先見・洞察を、コミュニケーション活動の一環として提示していこうとしています。だから『先見日記』というわけです。

 とはいっても「日記」ですから、あまり堅苦しいものにはしないつもりです。それぞれの筆者には、日々の生活の中から何かしら将来に向けてのヒントになるようなことを、とお願いしました。海外在住の筆者や、よく旅をする筆者や、海外のメディアに接することの多い筆者がいるので、日本ではあまり知られていないニュースについて書いていただきたい、とも頼んであります。「先見」は時間軸だけでなく、空間軸に沿っても展開されると思うからです。日本のマスメディアの多くは海外ニュースにあまり重きを置いていないように見えるので、そこに一石を投じたいという思いもあります。

 それぞれの筆者の考えは、必ずしもNTTデータの考えとは一致しないことをあらかじめお断りしておきます。もちろん一致することもあるでしょうが、原則的には多様な意見の中にこそ「先見性」が現れるのだと思います。もしかしたら筆者のあいだで論争が起こるかもしれません。ちょっと不謹慎ながら、そんなことも期待、もとい、想像しています。

 「日記」を読んで何かを感じられたら、ぜひそれをフィードバックしてください。お問い合わせもお気軽に、下記のアドレスまで送信してください。また、各日記の更新情報や、ちょっと未来を先取りした情報などをお届けするメールマガジンも発行するので、ご関心のある方はご登録ください。週末を除く毎日更新ですが、更新の時刻は特に定めず、筆者がEメールで送信して来次第ということにします。なるべくリアルタイムで読んでいただければ幸いです。

 世界が混沌とした方向に向かっているからこそ、「日記」から何かプラスになるものを受け取っていただきたいと思っています。ささやかで短い文章の連なりですが、読者の方々の精神生活が豊かになる一助となれば、と願ってやみません。


2001年10月14日
『先見日記』編集長 小崎哲哉
info@diary.nttdata.co.jp

※トップページのカレンダーについて
トップページのカレンダー、ちょっとレトロだけど普遍的なデザインでいい感じでしょう? プロダクツデザインの世界では超有名な、イタリア人デザイナーのエンツォ・マーリによる「万年カレンダー」です。エンツォ・マーリは1932年、イタリアはノヴァーラ生まれの巨匠。ミラノのダネーゼ社のために数々のプロダクツをデザインしましたが、1967年に発表されたこのカレンダーもそのひとつです。今から35年も前にこんな斬新なデザインをするなんて、マーリさんも「先見性」にみちみちた人ですね。

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