フタバスズキリュウ

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フタバスズキリュウ
Elasmosauridae gen. et sp. indet
クビナガリュウは、中生代ジュラ紀前期から白亜紀後期まで、海に栄えて絶滅した海棲は虫類のなかまです。初期の段階で、二つの系統に枝分かれしました。一つの系統は、頭が小さく、クビが長くなる方向へと、もう一つは頭が大きく、クビが短くなる方向へと進化しました。前者の例では、クビの長さが体の2/3をしめる北アメリカから発見されたエラスモサウルス、後者では、頭の長さが約3mある、オーストラリアから発見されたクロノサウルスが著名です。いわき市から発見されたフタバスズキリュウは、頭が小さくクビの長い系統に属しています。

クビナガリュウの発掘過程
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昭和45年11月4日より開始された、フタバスズキリュウ発掘調査。県道には保護のための石垣が築かれる。
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ピックにより深さ1m縦横2m約3トン半のブロックを掘り出す。この中にフタバスズキリュウが入っている。
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国立科学博物館でのクリーニング作業により現われたせき椎骨、肋骨、上腕骨。
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胴部後方より見たフタバスズキリュウ骨格復元模型。手前は腹部肋骨、その先に肩帯が見える。
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