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  小川 勝

日本ハム外野守備コーチ 嶋田 信敏(下)
<元日本ハム-相模原クラブ>


第10回(5月11日)

  

  今も生きる“社会人”経験

 アマチュアの選手をコーチした経験は貴重だった。こちらがプロ経験者だと思うと、アマの人たちは身構えて聞く。何でも言った通りにしてしまう。言葉一つ一つが重要になる。相手のレベルに合わせて分かりやすく、しかも正確に伝える話術。嶋田コーチは、そういうことを97年から3年間勤めたソニー生命で鍛えられたと言う。  「生命保険は難しい言葉がいっぱいあるでしょう。それを丸暗記して、お客さんの前で話す営業マンもいるんです。でも、それだとお客さんが分からないんですよね。“馬鹿じゃないの”と思われるくらい分かりやすく、ある程度のユニークさを含めて話していかないと、相手の耳に入っていかないんです」。

 嶋田コーチは保険の営業マンとしても優秀だった。経験3年目には2軍コーチ時代より収入も多かった。もともと外向的な性格だったし、野球界でしか通用しない人間とは思われたくなかったから、仕事にも意欲的に取り組んだ。ソニー生命で受けた最初の1カ月の研修は、つらかったがプロ野球コーチという今の仕事にも役立っていると言う。

 「ロールプレイをやるんです。研修部の人が来て、お客さんの役をやって。それをビデオに撮って、支社に帰って見ながら所長の批評を受ける。“嶋田さん、この話にもっていくことはないよ”とか」。

 こうして自分の言いたいことを伝える話術を、一言々々検証しながら鍛え上げていく。このように厳しく「話し方」を訓練する経験は、ずっとプロ野球にいたら出来なかったことだ。この時、身を持って学んだ“出来るだけ説明せず、逆に質問して、相手に正解を言わせる”という手法は、コーチの仕事でも、選手とのかかわりの中でそのまま生かしている。

 「アマチュアの人は、やっぱりプロ経験者の話って聞きたがっているんですよね。僕も相模原クラブでいろいろ聞かれました。“田中幸雄は何グラムのバットを使っているんですか?”とか“投手は1カ月で何球くらい投げるんですか?”とか。逆に僕の方も、クラブの中に“プロのテストを受けてみたら?”と思う選手がいることを発見した。こうやって交流が進んでいったらいいと思いますね」。

 今のところプロ経験者の社会人復帰は、各地でポジティブな影響を生み出している。次のステップは、選手としてのプロ再復帰解禁かも知れない。

 ◇アマ復帰選手の内訳 今年、社会人球界に新たに登録されたプロ経験者23人の中で12人はクラブチームへの復帰。日本のプロ野球から企業チームへの復帰はコーチ登録が多く、選手としての復帰は中ノ瀬幸泰(阪神―西濃運輸)、増田政行(ヤクルト―鷺宮製作所)、高梨利洋(ヤクルト―サンワード貿易)、北川哲也(ヤクルト―シダックス)、宇野雅美(広島―リースキン広島)の5人と案外少ない。

 ◎嶋田 信敏(しまだ・のぶとし)1960年(昭35)4月9日、神奈川県生まれの40歳。日大藤沢から78年秋、ドラフト外で日本ハム入り。実働12年で通算678試合に出場し、打率・243、14本塁打、84打点。94年で引退、95〜96年は2軍の外野守備コーチを務めて退団。99年2月、相模原クラブにコーチ兼外野手として登録。同年10月、登録を抹消して日本ハム外野守備コーチに就任した。1メートル87、85キロ。右投げ右打ち。




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